最近Huluで『チャド・パワーズ』を一気見した方や、『ジャックポット!』のコメディを楽しんだ方々は、気付かないうちにランス・トッテンの仕事に触れています。

ランスは20年以上にわたり、映画やテレビのための美術を担当してきました。米国南東部で、現在のセット装飾家としてのキャリアを築く前、彼は13年間にわたりセットの装飾や小道具チームのアシスタントを行ってきました。その間に、彼はスクリーンに映る、繊細で細部にこだわる生活感のあふれたセットを作ることに自らの居場所を見出しました。現在、彼は現役の装飾家であるだけでなく、ハリウッドを拠点とする国際的なクラフト集団「米国セット装飾家協会」の会長をも務めています。
ランスは、セット上のあらゆるモノはキャラクターの伏線となると考えます。「セットに配置されるものは全て意図的なものでなければならない」、「観客が一目で知るべき全てを伝えるべきだ」と彼は語ります。

スタジオのセット装飾において、全ては意図的に置かれたモノです。食器棚の上のラジオ、ナイトスタンドの本、机の上のテック機器、それらは単なる小道具ではないのです。全てが物語であり、雰囲気であり、個性であり、所得水準であり、趣味であり、時代背景であり、それらは感情を表す世界なのです。
.

その意図性がランスとTivoli Audioとを度々結びつけてきました。通常、ランスはセットに使用する子道具を、小売店や専門レンタル店から調達しますが、Tivoli Audioは近々のプロジェクトにおいて彼が繰り返し選ぶブランドとなりました。「Tivoli Audio製品の見た目が気に入っています。私が装飾する多くのセットにうまく溶け込むのです。」「Tivoli Audioは全体のデザイン美学において、意図的に組み込まれた生活の一部のように見えます。」 と彼は語っています。

ランスが最近手掛けた最も満足度の高かったセットの一つに、ディズニー/Hulu配給の『チャド・パワーズ』に登場するヘッドコーチ、ジェイク・ハドソンの執務室があります。この架空の南部SECスタイルの大学内での、スティーブ・ザーン演じるハドソンコーチの執務室には、高級感があり、伝統的で、古き良きフットボール文化に根ざしつつも、「適切で」現代的なアイテム達を好むスタイルが必要でした。
それらを満たす製品としてTivoli Audioが採用されました。「クラシックなラインとウォールナットのアクセントが決め手となり、Model One BTを選定しました。」とランスは説明してくれました。「この製品は伝統を重んじる(そして高給取りの)南部フットボールコーチに最適です。観ている人は、現代的な機能性と洗練されたレトロな美学の融合を高く評価するでしょう。」

ランスの創るセットは、登場人物周りのメディアや、彼らが興味を持つモノ全てについて深く考察されています。それは家具や美術品などに留まらず、役柄の人物たちが聴くもの、見るもの、使うものすべてに及びます。
ランスの見る世界では、スピーカーは単なるスピーカーではありません。それは何かを示すシグナルであり、趣味を物語るものであり、誰の口からも発せられないですが、対話の一片なのです。
これがセット装飾の仕事であり、まさしくTivoli Audioの世界、デザインと物語が交わる場所なのです。